組紐とは?
京都には数多くの伝統工芸品がありますが、
「組紐(くみひも)」ってご存じでしょうか?
組紐は文字通り糸を結んだり織ったりした紐のことで、
細い糸を組み合わせて一本の紐を作ることで強度が増します。
また結ぶという言葉の意味合いからも、
神様との縁を結んだり、自然の力をお借りして願いが叶いますようにと
願いがこめられるものでもあります。
そういえばよく見ると、神社のお守りにも紐がついていますよね。
大人気アニメ『君の名は。』や大河ドラマの『真田丸』にも登場したことで、
ファンの間では人気のアイテムとなったそうです。
種類によって織り方や形の特徴がありますが、
京都のものは「京くみひも」として伝統的工芸品に指定されています。
その歴史はなんと平安時代にまでさかのぼり、
神具や仏具、また強度を活かして刀の下げ緒などに用いられていました。
現在では帯締めやアクセサリーなどもあり、
時代とともに様々な用途に広がりを見せています。
今日はそんな組みひもの手作り体験に行ってきました♪
体験レポート
事前に予約し、いくつかある体験メニューの中からストラップ作りをチョイス。
目の前には色とりどりの紐が並んでいてワクワクします!
ここから好きなものを選んでからスタートするのですが、
なかなか選べずスタートに立てません(笑)
色を決めたら、組みひも体験の開始です!
糸を編んでいくのに使うのが、こちらの台。
こちらは『君の名は。』で主人公の三葉が使っていたものと同じ
「丸台」と呼ばれる道具です。
パッと見ただけではどの方向にどう編まれるのか
なかなか理解しづらいですが、わかれば簡単。
台の真ん中の穴に、
あらかじめ編んだ糸と重りをつけたものを
垂らしておきます。
その糸は穴から上の4つの糸巻きにそれぞれつながります。
そしてこの糸巻きの位置が重要!
「X」の形になる様に、対角線を常に意識しておくことがポイントで、
後は順番に4本の糸を糸巻きごと持って、交互に交差するのを
ひたすら繰り返していきます。
すると、重りの重力によって紐が下に、下に、
どんどん編まれていくんです♪
途中で分からなくなっても、質問すると先生が
助けてくれるので、初心者でも心配はいりません。
上手に編むコツも教えてくれるので、
どんどん話かけちゃいましょう!!
説明から作業終了まで1時間もたたないで
必要な長さを編むことができました。
こちらが完成品です!!
伝統的な技術を気軽に体験でき、とても楽しい一日となりました!
今日のことをいつでも思い出せるよう
身近なものにつけておけるストラップをチョイスしましたが、
皆さんは何を選びますか??
先生がストラップに設えてくれる間は館内を自由に見学できます。
昔から使っている道具やさまざまな模様の展示などがあり、
組紐のことをより深く知ることができる貴重な機会となりました。
まとめ
実際に体験して触れることで伝統工芸品への興味がわき、
改めて組みひも職人さんのすごさに気づくことができました。
海外のお友達にもぜひおススメしたいですし、
京都旅行の思い出作りにもぴったりな体験でした。
【安達くみひも館】
<体験メニュー一覧>
・ストラップ 2,200円
・ブレスレット 2,200円
・キーホルダー 2,200円
・イヤホンジャック 2,200円
(所要時間 各1時間ほど)
住所 602-8012
京都市上京区出水通烏丸西入
電話:075-432-4113
地下鉄烏丸線 丸太町駅2番出口より 徒歩10分
市バス 烏丸下長者町バス停より 徒歩3分
9:00~16:00
※体験は要予約制です。